疲れやすい原因は思わぬところにある!物言わぬ沈黙の臓器「腎臓・肝臓・膵臓」

「最近疲れが抜けなくて・・・」と悩んでいても、ぼくたちはついつい肉体的疲労を理由にしてしまいがちだ。でも原因が内臓器官にあって、しかも自覚症状がなかったとしたら、気づく方法が無いよね。また、そういったことに関心も知識も無い場合は、なおさら怖い。

スポンサーリンク

 


物言わぬ沈黙の臓器「腎臓・肝臓・膵臓」

身体の中にある臓器の中で、障害が発生していても自覚症状が無くて発見されにくかったり、直接的な検査で中を観察することが出来なかったりという理由でブラックボックスのまま今日に至っているものを「沈黙の臓器」と呼んだりする。聞いたことある人も多いんじゃないかな。

確かに胃とか腸って内視鏡で覗けるし、肺もレントゲン撮影できる。そして何より、障害が起こった場合は痛みなどの症状が出るのでわかりやすいと言えばわかりやすい。

でも沈黙の臓器たちはそうはいかない。

腎臓(じんぞう)

腎臓老廃物をろ過したり塩分調節や血圧調節をしてくれる官房長官のような存在なんだけど、とにかく存在が目立たない。ホルモンの代謝,栄養素の代謝,解毒など忙しく働いているのに、おとなしいためにあまり注目されない。

痛みを発したりしないまま黙々と働き続ける。健康診断の血液検査を受けても、腎機能が50%以下に低下しないとクレアチニン検査とかに引っかかってくれないので、余計に発見しにくい。

いっぱいいっぱいになって突然キレたりするまで、周囲は事の重大さや異変に気づかないことが多い。

腎臓の機能については、健康診断の血液検査で数値として出てくる。自分の検査数値がどのような意味を持っているのか知っておくのも大切だと思う。

肝臓(かんぞう)

肝臓はしぶとい。障害が発生しても自ら修復してしまう。手術で3分の1ぐらい除去しても1~2か月で再生する。でもそれだけに、滅多なことでは自覚症状が出ない。我慢強いというのも考えモノだ。

肝臓は下手すると24時間不眠不休で働かされてる気の毒な臓器。尿素の生成,解毒,胆汁の生成,ブドウ糖の貯蔵,タンパク質の生成など、肝臓はかなりの過剰労働を強いられている。

その上で、酒を飲む人の場合はアルコールの分解もさせているわけだから、ホントに休む暇がない。

肝臓がもっと我慢弱かったら、よくある「気づいた時には重症」というようなことにはならなかっただろう。酒を飲むと痛むようにできていれば、臓器を持つ側としてはすごく助かるのに・・・。

肝機能も健康診断の血液検査で調べてもらえる。

膵臓(すいぞう)

膵臓は主に消化や代謝に関わっていて、消化液の中和とかホルモン分泌などを司る大切な器官なのだけれど、これもやっぱり目立たない存在だ。ブドウ糖や脂肪の正常な代謝にも関わっているので大切にしたい器官なのに、アラーム機能が付いてないので障害に気づかないことがほとんど。

色は黄色で目立ってるんだけど、身体の奥底の、胃の裏側に隠れてるので触診もできないし、内視鏡も届かない。痛みは発するのだけれど、「胃が痛いと思ったら膵臓だった」みたいな感じで、家庭内であまり目をかけてもらえない末っ子のおチビさんみたいだ。

沈黙の臓器がずっと沈黙したままでいるので、これらの臓器に関する研究がなかなか進まなかったのは事実。黙っていると周囲から「よくわからないヤツだ」と言われてしまうのは仕方ないことか。

疲労の原因となる臓器の異常

沈黙の臓器はあまり痛みを訴えたりしないのでわかりにくいのだけれど、疲労というかたちで症状に出る場合もある。もしそうだったら、これを見落とすわけにはいかない。

まずは腎臓

実際のところは、腎臓がある日突然に機能障害を起こしたりするわけじゃない。メタボなどが原因で血液がドロドロになり、腎臓のろ過機能が追い付かなくなったりすると、オーバーワークに対して悲鳴を挙げるわけだ。

腎機能が低下すれば老廃物や不純物が血液中に増えていく。当然流れも悪くなるし、他の臓器への影響も出てくる。それが多くの場合「疲労感」「倦怠感」として表面化してくる。そんな感じ。

次に肝臓

肝臓が悪くなると、黄疸(おうだん)と言って皮膚が黄色っぽくなる症状が現れることがある。他にも冷え性とか肌荒れとか貧血とかめまいなど、いかにも普通にありがちな症状が見られることもある。でも、だからといって肝臓が悪いんじゃないかなと思う人は少ない。

肝臓は糖やタンパク質,脂質,それに有害物質などさまざまなモノを代謝・分解している臓器だから、肝臓が悪くなると何もかもうまくいかなくなる感がある。その上さらに脂っこいものをいっぱい食べてアルコールをガバガバ飲んでいれば、オーバーワークにならない方がおかしい。

代謝・分解がうまくできないということは、エネルギー供給も滞るということ。だから疲れやすくなる。これは必然。

最後に膵臓

消化液やホルモン,エネルギーの産出を担っている工場のようなものが膵臓。工場のコアで問題が発生したら、必要な物資が供給できないので全生産ラインが止まることになる。身体中いろいろなところで生命維持活動がうまく回らなくなる。その結果、疲れやすくなる。これも当たり前と言えば当たり前だ。

疲れやすくなる程度で済めばまだしも、重篤な病気になることだってあるわけだから、「疲れやすい=臓器の異常」という線を無視するわけにはいかない。

臓器を疲労させないためには

身体を健康に保つためにも、疲れにくい身体を目指すためにも、臓器を労わることが重要。腎臓・肝臓・膵臓それぞれに役割は異なるけれど、正常に機能するために必要な条件は共通している。

まず第一に、不必要な負担をかけないように注意すること。

正常なろ過機能や代謝・分解機能を維持するためには、無茶なことをやらせてはダメ。脂肪や塩分・糖分を摂り過ぎれば、それだけで臓器は通常の何倍も働かなくちゃならない。邪魔な物質が多すぎて仕事がしにくいため、効率も下がる。

当然ながら喫煙も臓器に負担をかけることになるので、やめられるものならやめる。

そして第二に、必要な栄養をバランス良く摂取すること。

臓器が正常に機能し続けるためには、良質のタンパク質やビタミンACE,ビタミンB2,ミネラルなどが必要。エネルギーの元として、あるいは産生する物質の材料として、摂らなければならない栄養素はきちんと摂る。

また、代謝をよくするための食物繊維なども忘れてはいけない。

第三に、十分な休養を摂ること。

内臓が十分な休息時間を確保するためには、少なくとも眠っている間だけでも休ませてあげることが必要。夜遅くまで飲んだり食べたりすることは、寝ている間に働けと言っているようなもの。出来る限り避けたい。

アルコールも同様。寝酒はほどほどに。

沈黙の臓器に効く食品とは

食品を通じて臓器を内側からいたわることも大切だ。臓器にやさしい食品、サポートしてくれる食品を調べてみた。

腎臓を助ける食品

腎臓の重要な機能の1つである尿素の解毒に必要不可欠なアミノ酸にオルチニンがある。このオルチニンを多く含んだ食品の代表として、しじみがある。また、しじみに限らず貝類に多く含まれるタウリンも腎機能のサポートに役立つ。

また、利尿作用を持つ食品や栄養素も、腎臓の機能を助けてくれる強力な助っ人だ。おしっこは出た方がいいに決まってるんだから。

早い話、腎機能に必要な栄養素を直接補充できるような食品が腎臓を助ける食品ということになる。それだけ腎臓が楽になるから。

・しじみ(アミノ酸,ビタミン,ミネラル)
・いも類,ごま,キャベツ,豆類,ほうれん草(カリウム:利尿作用)
・昆布,ひじき(カリウム:利尿作用)

しじみなどの貝類は毎日食卓に並べるのが難しい。そういう場合にはしじみエキス配合のサプリメントを利用するのも手だ。

肝臓を助ける食品

肝臓には活動エネルギーとしてビタミンが必要。特にビタミンA,C,E。ビタミンにはもともと抗酸化作用があるので、フル稼働で活性酸素を発生しまくっている肝臓にとっては必要不可欠だ。

また、ミネラルも肝臓の働きを助けている。

さらに、肝臓の自己修復能力を維持するためには良質のタンパク質が必要。タンパク質が不足していては、肝臓の持つしぶとい生命力が維持できない。

これらのことから考えると、肝臓をサポートする食品の例として以下のようなものが挙げられる。

・豆腐,納豆,味噌などの大豆加工食品(タンパク質、抗酸化物質)
・レバー,うなぎ(ビタミンA)
・かぼちゃ,ブロッコリー(ビタミンC)
・ごま(ビタミンE)
・牡蠣(アミノ酸,ビタミン,ミネラル)

肝臓のことを考えると、行き着くのはダイエット。特に大豆食品はその効果が期待できる。最近は日本古来の食品から作られたダイエットサプリ、ジャパニーズスーパーフードも人気が高い。

膵臓を助ける食品

膵臓を助ける食品というのは、膵臓の機能を邪魔しない食品。膵臓が正常な代謝作業や合成作業を進めるためには、余分な糖や脂肪は無い方がいい。

ギトギト油の食品や食品添加物,ニコチンなどの有害物質になりうるものは避ける。あと、消化の悪いものも膵臓に負担をかけることにつながるのでアウト。

これらは膵臓に限らず腎臓や肝臓にも当てはまることだ。そして、腎臓や肝臓にやさしいと言われている食品群は、回りまわって膵臓にもやさしいということになる。

疲れの要因は気づかないところにある

疲れの要因となるものは無数にある。今回は沈黙の臓器である腎臓・肝臓・膵臓の可能性もある、という話。こういうことは知っているのと知らないのとでは大きく違うので、この記事を読んだ人が沈黙の臓器たちについて目を向けるきっかけになればいいかなあ、なんて思ってる。

実際調べてみてぼくも臓器に愛着がわいてきたし・・・。

疲れにくい身体づくりのために、臓器を大切にすることは最重要。腎臓・肝臓・膵臓にやさしい生活習慣を心がけて、臓器と永く付き合っていけるといいね。

スポンサーリンク

 


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク