ジオラマやフィギュア制作は、緻密なディテールとリアリティを追求する魅力的な趣味です。しかし、実際に手を動かして作るには、時間やコスト、さらには技術が求められます。そんな中で注目されているのが、AI画像生成ツール「Dall-E3」です。このツールを使えば物理的な制作を行わずに、ジオラマやフィギュアの世界をデジタルで自由に創造できます。本記事では、Dall-E 3を活用してジオラマやフィギュアのデザインを楽しむ方法をご紹介します。
このページの目次
ジオラマとフィギュアの魅力をAIで再現
ジオラマは、実際の風景や空間を縮小して再現するアートの一つです。例えば、小さな街並みや自然風景、カフェの室内など、リアルな世界観をミニチュアとして表現することで、特別な魅力を放ちます。また、フィギュアは、キャラクターや人物を立体的に表現する作品で、コレクションやデザインの楽しみが広がります。
Dall-E3は、これらの世界観をデジタルで描き出すのに最適なツールです。AIが生成する画像は、高い解像度とリアリティを備えており、趣味の世界を広げる新たな方法を提供します。
ステップ1:テーマとコンセプトを決める
最初のステップは、どのようなジオラマやフィギュアを描きたいかを明確にすることです。以下のようなテーマ例があります:
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ジオラマテーマ例
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ヴィンテージカフェ:木製の家具や暖かい照明が特徴の空間。
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自然風景:森や川、動物がいる野外ジオラマ。
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空想の世界:中世ファンタジーの城や宇宙ステーション。
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フィギュアテーマ例
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騎士や冒険者:剣や鎧をまとったキャラクター。
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アニメ風キャラクター:ポーズや表情にこだわったデザイン。
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動物や生物:かわいらしいペットやモンスター。
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テーマを決めたら、どのような雰囲気や要素を取り入れるか考えましょう。色彩、素材、配置を具体的にイメージすることで、より良いプロンプトが作成できます。
ステップ2:Dall-E3でプロンプトを作成
Dall-E 3で理想のジオラマやフィギュアを生成するには、詳細なプロンプトが鍵です。以下は具体的なプロンプト例です:
ジオラマ用プロンプト例
A detailed diorama-style miniature of a cozy vintage café. The café features wooden furniture, hanging plants, warm lighting, and a cobblestone street outside. The interior is filled with small details like coffee cups and books.
居心地の良いビンテージ カフェをジオラマ風に再現した精巧なミニチュアです。カフェには木製の家具、吊り下げ式の植物、温かみのある照明、外には石畳の道があります。店内にはコーヒー カップや本などの細かい装飾が満載です。
フィギュア用プロンプト例
A realistic miniature figurine of a warrior princess standing on a rocky base. She is wearing a golden armor with intricate details, holding a shining sword, surrounded by a magical glowing mist.
岩の台座の上に立つ戦士の王女のリアルなミニチュアフィギュア。精巧なディテールが施された金色の鎧を身に着け、輝く剣を持ち、魔法のように輝く霧に囲まれています。
プロンプトを作成する際は、以下のポイントを意識しましょう:
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具体性:素材、色、光、配置を詳細に記述。
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スケール感:ジオラマやフィギュアのサイズ感を示す。
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背景:環境や雰囲気を明確に伝える。
ステップ3:生成画像を活用する
Dall-E 3で生成した画像は、そのままでも楽しめますが、さらなる活用方法もたくさんあります。
ジオラマの活用アイデア
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SNSで共有:インスタグラムやPinterestに投稿して、他のジオラマ愛好家とつながる。
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デザインの参考:実際にジオラマを作る際のイメージボードとして活用。
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デジタルアート:加工ツールで色味や光を調整し、オリジナル作品として仕上げる。
フィギュアの活用アイデア
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3Dプリント:生成したデザインを3Dモデル化して実物を制作。
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ストーリー作り:キャラクターを使って短編物語を作成。
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ゲーム素材:オリジナルキャラクターとしてゲームやアニメーションに使用。
実際につくってみる
プロンプトと実例をいくつか挙げてみます。
この画像に対して「斜め上方から撮影」という指示を追加すると、少し引いた写真になります。
さらに「500m上方から空撮」のような指示をすることで画角はさらに広がります。
屋台だけを撮影して。
《プロンプト》
上から見下ろした写真。
フィギュア単体もお手のもの。”Harley-Davidsonのバイクにまたがるウルトラマンのフィギュアを撮影して。”というようなプロンプトであっさりつくってくれます。
”仮面ライダーに変えて。”の一言でキャラ変更。
”バイクの正面から撮影して。”でアングル変更。
動画や3Dモデルへの運用
動画生成AIや3Dモデル生成AIを使えば、Dall-E3で生成したフィギュア画像に動きを付けたり、VRの世界で実体化することもできます。
たとえば「PixVerse」などの動画生成AIを使えば、ジオラマ写真に息を吹き込むことも可能です。
Dall-E3作「ハーレーに乗ってる仮面ライダーのフィギュア」をPixVerseで動かす。簡単に出来すぎてちょっと怖い。でもこれらを何に生かせばいいのか・・・。#DALLE3 #PixVerse pic.twitter.com/B1pSlPPNVF
— さんぽ (@genki176960) January 25, 2025
先に作った昭和の街並みも「PixVerse」を使えば、フィギュアを一斉に走らせることができます。
Dall-E3作「昭和の町並みのジオラマ模型」がPixVerseで一斉に動き出す。こういう世界けっこう好きです。#DALLE3 #PixVerse pic.twitter.com/86MFxGJRQE
— さんぽ (@genki176960) January 25, 2025
また、Unique3Dやtripo3d.aiなどを利用することで1枚の画像から3Dモデルが生成できます。Clusterなどメタバースのワールドや、MetaQuest向けのVRシーンに取り込むことで、仮想空間で実体化させることが可能です。
Dall-E3で生成したレトロバスをTripoで3D化してClusterワールドに取り込む。画像1枚からここまで立体化しちゃうの凄すぎ。
#DALLE3 #tripo #cluster pic.twitter.com/6d7T75VBjA— さんぽ (@genki176960) January 26, 2025
おわりに:AIを使った趣味の新しい可能性
Dall-E 3を活用することで、ジオラマやフィギュアの世界がさらに広がります。初心者でも、AIの力を借りればプロ顔負けの作品を生み出せます。また、生成した画像をもとに新しいストーリーやアイデアを作り上げる楽しみもあります。
ジオラマやフィギュア制作のハードルを感じている方、あるいは新しい創作方法を模索している方は、ぜひDall-E3を使ってみてください。AIと一緒に広がる創作の世界が、あなたの趣味をさらに豊かにしてくれるはずです!