【参考資料】実際に親を入居させてみて思う「介護施設の選び方」の難しさ

高齢の親を施設に入れるというのは、実際に経験してみると予想以上にストレスが溜まりました。

私の場合は老老介護状態だった両親のうち、自立不可能になった母を施設へ預けることになったのですが、いろいろあったのでここにまとめておきます。あくまで個人的意見です。

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「介護施設の選び方」で思うこと

介護施設を選ぶ際の注意事項としては、一般的に次のようなことが挙げられるようです。

・事前に必ず見学をしましょう
・複数の施設を比較しましょう
・入居者本人に合ったタイプの施設を選びましょう
・家族の意見を十分に聞きながら事を進めましょう

でも実際には、このような事前検討が十分にできるケースは少ないのではないでしょうか。少なくとも私の場合、上記の項目については次のようなことを思ってしまいます。

・見学してもわからないことが多い
・複数見学しても空きが無ければ意味が無い
・入居者本人の状況も変わっていく
・家族の温度差や知識・認識の差は埋めがたい などなど

順番に振り返って見ます。

施設の見学ポイントはそれぞれ

施設を見学する際のチェックポイントはいろいろあると思いますが、私は次のような点を特に見ておいたほうがいいと思います。

・入居者の表情
・介護士の声掛けの様子
・施設の衛生面
・館内の雰囲気
・食堂施設の充実
・来客用の施設の有無

いろいろな施設を見学すると、大なり小なり気になる点が出てきます。たとえば次の点が気になったりしました。

・時折タバコのにおいがする。
・入居者を叱責している声が聞こえる。
・住環境が臭い。
・職員構成がわかる掲示物がひとつもない。
・活動の様子がわかる掲示物がひとつもない。
・トイレが汚れている。
・入居者が荒れている。

介護業界というのは存外、喫煙率が高いようです。現在の施設も裏口のそばに喫煙所があって、そこで職員が出入りするたびにタバコのにおいがします。そしてそのすぐ前の部屋が母の部屋です。見学の際には見抜けませんでした。

カラオケルームと映画鑑賞ルームがありますが、こういう娯楽施設が利用できるのはエネルギーを持て余している元気な入居者だけ。現在の施設では使われているのを見たことが無く、無用の長物になっています。

何をポイントに見学すればいいかは人それぞれですが、要望と完璧にマッチする施設はまずないんじゃないでしょうか。そんな気がしました。

施設の空き状況

条件や評判の良い施設は、当然のように空きが無く、数十人待ちなどという状況がざらです。見学するのはいいですが、入れないのでは意味がありません。

「空きはありますか?」「何人待ちですか?」という質問を最初からしてもいいほど、普通は空きがありません。地域差はあるにしても、世の中の高齢者はどんどん増加していますから、空きがあったらとにかく入れる、ぐらいの感覚で動いても決して悪い結果にはならないと思います。

最初の頃は、施設の相談員からいろいろ説明を受けて、入居者の状況を伝え、施設内を案内してもらったあとで「実は空きがありません」ということがありました。待ち人数と言うのは全くあてにならず、数人待ちだから何とかなると思ったら甘かったりします。事実、3人待ちと言われた定員60名の施設からは、1年以上経った現在も何の連絡もありません。

「入居者に合った環境」は変わっていくもの

母は認知症が進む前はかなり社交的な人だったので、入居者同士の交流が盛んな施設が良いのではないかと思っていました。でも認知症が進むに連れてコミュニケーションをとることが難しくなりました。

現在母は、1日のうちのほとんどの時間を食堂で過ごします。最初のうち、本人は1ヶ所にずっといることに耐えがたい苦痛を訴えていましたが、今はその認識が無く、いろいろなところに連れて行かれて一日中忙しいと訴えています。

行動範囲はせいぜい食堂とリハビリ室ぐらいのものなのですが、頭の中ではいろいろな場所に行っているようで、寝る頃にはへとへとになっています。

入居当時はもっと母に合った環境があるはず、と他の施設もあたってみたりしていましたが、今となっては「ここが一番合っているのでは?」と思ってしまいます。

家族・親族で温度差があって当たり前

私には弟がいますが、弟は施設への入居に関しては基本的に賛成でした。今回の施設についても特に不満も出ませんでした。

父は入居に反対でした。「自分が一人になるのが不安」というのが大きかったようです。父はすでに認知症が始まっていたので、母のためというより、自分のために反対しているようなところがありました。

ただし、二人とも入居の際の引越しはノータッチでした。

母の妹(私の叔母)は入居したあとで猛反対していましたが、最近はあきらめて協力してくれています。

それぞれに生活がありますから、認識の差、温度差、そして知識や理解の差があって当たり前だと思います。

病院と連携している施設は助かる

母は入居後に2度入院しています。施設が近くの総合病院と連携しているので、入退院は施設が対応してくれます。これはとても助かります。

もちろん入院・退院時の手続きは家族が行く必要がありますが、入退院時の移送をしてもらえるのはありがたいことです。

まとめ:一長一短はあるものと覚悟する

どの施設を選んでも似たり寄ったりのところはあります。良い点もあれば悪い点もあるし、慣れれば安住の地になることも。施設職員との人間関係も慣れと時間が解決してくれる部分も多々あります。

一長一短あるものとして最初から覚悟しておくほうが無難です。そうしれば過度な期待をして裏切られた気分になることもないので、精神的にもラクです。

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