中高年になるにつれ、お腹周りを気にする人が多くなってきます。でも気にしている人はまだマシかもしれません。中には早々に気にすることをやめてしまう人もいますね。
あきらめ派や開き直り族の仲間入りをする前に、日常の食事から余分な油をカットして、ぽっこりお腹と永久にさよならしませんか?
このページの目次
油カットの心得
ここでおススメする油カットというのは、家庭料理で調理油を使わないことを意味します。家庭料理で使わないぐらいでお腹が凹むのかと不思議に思うかもしれませんが、ぼくはなかなか凹まなかったお腹が3カ月であっさりと凹み、6か月後にはズボンを全て買い直しました。
油カットはダイエットへの第一歩です。
「家で油を使わなくても、どうせ外で食べちゃうよね」
というのは想定済みで行います。飲食店では万人受けする脂っこいものしか出てこないのですから、せめて家では油を使わない。その程度の心がけでOKです。
どんな油をカットするのか
ひとくちに油と言っても、最近はオメガ3脂肪酸については積極的に摂ることが推奨されているので、これは除外です。
炒め物をする際に使うサラダ油や、パンに塗るマーガリン・バターは、余計な油です。
揚げ物は避けます。スーパーの総菜も揚げ物は避けましょう。天ぷらやフライがどうしても食べたければ、外食した時に食べてね、ってことです。
具体的なメニューは?
おすすめの油カットメニューを紹介します。
蒸し野菜
代表的なものが蒸し野菜・温野菜です。蒸し器があれば鍋で簡単に作れますし、蒸し器が無いなら無いで、フライパンで弱火加熱するだけでもけっこう蒸せるものです。
電子レンジでもOK。温野菜が作れる耐熱容器は100円ショップでも購入できます。余ったらそのまま冷蔵庫に入れて保存できるので便利です。
蒸し鶏
鶏肉は一口大に切って酒蒸しすると、それだけで美味しく食べられます。酒蒸しはフライパンで簡単にできます。油をひかずに日本酒を振りかけ、弱火で火を通すだけです。
日本酒の代わりにバルサミコ酢と赤ワインで蒸してもいい味に仕上がります。
豚バラ・もやし・キャベツ蒸し
フライパンにもやしとキャベツを敷き、その上に豚バラ肉を並べて載せるだけです。フライパンでもできますし、耐熱皿に並べてレンジで4~5分加熱してもできます。
コショウやガーリックパウダーで味にアクセントをつけてもいいと思います。塩気はできるだけ減らしましょう。
蒸しきんぴらごぼう
ごぼうとニンジンをピーラーで薄切りにし、豚こまなどと一緒に出汁と日本酒で蒸します。砂糖とゴマで味付けをすればノンオイルのきんぴらの出来上がりです。
レンジでもフライパンでも、どちらでも作れます。
たいていのものは焼かなくても美味しく調理できるものです。放っておいても焦げないので、ある意味カンタンです。いろいろ試してみましょう。
出来合いの食品も油カットで
油をひいたフライパンで焼くだけで食べられるタイプの半調理済み食品も、焼かずに蒸して食べるようにします。
餃子やシュウマイなどは、焼かずに蒸せば油カットになります。冷凍餃子などでも可です。冷凍食品は味付けが濃いのが難点ですが、油で焼かなければその分だけでもカロリーを減らせます。
ボイルもOK
豚肉でも鶏肉でも、しゃぶしゃぶのように湯通しすることで余分な油を摂らなくて済みます。薄い肉なら湯通し感覚で、厚めの肉ならボイルです。
「肉類は焼いて食べるもの」という概念は、この際捨ててしまいましょう。
「豚バラ肉は美味しいけれど、脂身が多くて心配」
という人でも、ボイルすることで不安の半分以上は解消されます。
甘塩じゃけのボイルなども美味しいのでおすすめです。
ゆで卵などは究極の油カット調理法かもしれませんね。
調味料に注意
せっかく油カットで調理しても、考えなしに調味料を使ってしまっては意味がありません。
蒸し野菜を食べる場合、ドレッシングは余計な油なのでかけません。何かかけて食べる場合は、バルサミコ酢と亜麻仁油とか、ポン酢を少々とか、素材の味を邪魔しない程度のものをかけるようにします。
余談ですが、納豆も付いているたれは使わず、薬味などで代用します。焼肉のたれもパスです。
使わないで済む一番簡単な方法は「買わないこと」です。冷蔵庫から排除しましょう。
まとめ
油をカットした食生活を心がけていると、外食の際も気を付けるようになります。背油のたっぷり入ったラーメンとか、ボリューム満点のカツカレーとか、お昼に毎日のように食べていたメニューたちとの関係が疎遠になっていくものです。
また、たまに食べてもリバウンドすることはありません。油いっぱいの料理を食べ続けることなんて、頭の中で「論外」扱いになりますから大丈夫です。
ぼくの経験から、極端な言い方をあえてするとすれば、
「ウエストが10センチ細くなると、人生は変わります。」
というところでしょうか。
中高年の油カットは早めに慣れておいたほうが得です。