マイナ免許証は、マイナンバーカードと運転免許証を一体化した新しい形の運転免許証で、2025年3月24日から利用が開始されました。この制度により、運転免許証の管理が簡素化され、手続きのデジタル化が進むことが期待されています。更新時にマイナ免許証を選べば手数料も割引になるとか・・・。
半面、新しい制度であるが故の問題点やトラブルも予想されますので、メリット・デメリットを知った上で導入することが大切です。
このページの目次
マイナ免許証のメリット
住所変更の簡素化:
住所や氏名の変更手続きがワンストップで行えるため、警察署に行く必要がなくなります。
オンライン講習の受講:
免許更新時の講習をオンラインで受講できるため、時間と手間が省けます。
更新手数料の軽減:
マイナ免許証を持つことで、更新手数料が従来の免許証よりも安くなる可能性があります。
情報の一元管理:
マイナンバーカード一枚で身分証明と運転免許の役割を果たすため、持ち物が減ります。
マイナ免許証のデメリット
紛失時の再発行期間:
マイナ免許証を紛失した場合、再発行に平均14.5営業日かかることが判明しており、従来の免許証の即日再発行と比較して大きなデメリットです。
運転情報の確認手段:
マイナ免許証には運転免許の有効期限が記載されないため、更新時期がわかりづらいという指摘があります。
個人情報の漏洩リスク:
SNSや口コミサイトでは、個人情報の管理や自治体による情報の紐付けミスに対する不安が広がっています。
口コミ情報や感想
利便性の向上:
「マイナ免許証は手続きが簡単になって便利」との意見が多く見られます。特に、住所変更の際の手間が省ける点が評価されています。
不安の声:
一方で、「紛失時の再発行が遅いのは困る」といった不安の声も多く、特にプロドライバーからは業務に支障が出るとの意見が寄せられています。
情報漏洩の懸念:
「個人情報が漏洩するリスクが高まるのではないか」との懸念もあり、特にSNSではこの点が多く議論されています。
システムトラブル:
運用初日にはシステムトラブルが発生したとの報告もあり、今後の運用に対する不安が残るとの意見もあります。
利用者の受け入れ状況:
運用開始から1週間後の集計では、約11万人がマイナ免許証を取得したと報告されています。これは運転免許証保有者の約0.14%に過ぎません。多くの利用者は、マイナ免許証の利便性を評価する一方で、システムの不具合や新しい手続きに対する不安を抱いているようです。
見た目:
マイナカードに免許証機能を追加しても、マイナカードの見た目が変わるわけではないため、ビジュアル的な面での魅力に欠けるのが残念な点です。
このように、マイナ免許証には多くのメリットがある一方で、デメリットや不安も存在します。利用者の声を参考にしながら、今後の運用状況を見守る必要があります。
更新手数料の具体的な金額差
マイナ免許証への切り替えに伴い、運転免許の更新手数料が変更されます。令和7年3月23日以前には2,500円だった運転免許証更新手数料が、3月24日から2,850円に値上げされました。改定後の具体的な金額は以下の通りです。
運転免許証のみ: 2,850円
マイナ免許証のみ: 2,100円(750円割安)
両方保有: 2,950円
このように、マイナ免許証に切り替えることで更新手数料が安くなるメリットがあります。
ゴールド免許の区別はできる?
マイナ免許証では、従来の運転免許証のように色分け(ゴールド、ブルーなど)が表示されません。
ゴールド免許の区別は、ICチップに記録された情報を専用の端末で確認する必要があります。したがって、視覚的にゴールド免許かどうかを判断することはできません。
「せっかくゴールド免許になったのに見た目わからないなんて・・・」と残念な思いをしないように気をつけましょう。
マイナ免許証でレンタカーを借りる際の注意点
マイナ免許証を使用してレンタカーを借りる際には、以下の点に注意が必要です。
情報確認の方法:
マイナ免許証の情報は、専用の読み取りアプリを使用して読み取る必要があります。レンタカー店でこのアプリを使用して情報を確認することが求められます。
【アプリダウンロード】
https://myna-menkyo-app.npa.go.jp/
従来の免許証との併用:
現在、多くのレンタカーサービスでは、従来の運転免許証のみを受け付けているため、マイナ免許証だけでは借りられない場合があります。特に、カーシェアリングサービスでは、従来の免許証が必要とされることが多いです。
本人確認書類の提示:
マイナ免許証のみを保有している場合、現住所を確認できる書類の提示が求められることがあります。
大手レンタカー会社の公式サイトに注意事項が記載されています。マイナ免許に切り替えた場合は、利用する前に確認しておいた方が安全です。
おわりに
マイナ免許証は、手続きの簡素化や更新手数料の割引などのメリットがありますが、ゴールド免許の区別ができないことや、レンタカー利用時の制約があるため、利用者はこれらの点を考慮して切り替えを検討する必要があります。
今後の運用状況やサービスの対応を注視し、自分のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。
私も先日更新に行ってきたのですが、人生初のゴールド免許になるのがわかっていたので、マイナ免許証への切り替えはしませんでした。係員が入り口で「マイナ免許証をご希望の方は事前に別室でデメリットを説明しております」と声掛けをしていました。あと5年は従来の免許証で行きますが、次回の更新時には時世がどのように変わっているかわかりません。