横浜郵船ビルは、横浜市中区に位置する歴史的建造物であり、日本の近代建築を象徴する存在です。その美しい外観と歴史的意義から、訪れる人々に深い印象を与えています。今回は横浜郵船ビルの歴史、建築の特徴、見どころをご紹介します。
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横浜郵船ビルの歴史
横浜郵船ビルは、1936年(昭和11年)に日本郵船株式会社の横浜支店として建設されました。横浜港の発展に合わせて、日本の海運業を支えた象徴的な建物です。
- 竣工:1936年(昭和11年)
- 設計:渡辺仁(「東京国際空港旧ターミナルビル」や「日比谷公会堂」を手がけた建築家)
- 用途:日本郵船の業務拠点として利用され、現在も日本郵船株式会社が使用しています。
太平洋戦争中には横浜大空襲を受けましたが、奇跡的に大きな損傷を免れ、戦後も海運業の復興に貢献しました。
建築の特徴
横浜郵船ビルは、昭和初期のモダニズム建築を代表する作品です。その設計には、日本と西洋のデザインが巧みに融合されています。
- 外観:白いタイル張りの壁面と水平ラインを強調したデザインが特徴。シンプルながらも重厚感を感じさせます。
- 内部空間:エントランスホールには、船旅をイメージさせるアールデコ調の装飾が施されています。
- 屋上:船のブリッジを模した構造が採用され、海運会社らしいデザインが見られます。
この建築は、横浜の歴史と近代建築の進化を感じさせる貴重な存在です。
横浜郵船ビルの見どころ
横浜郵船ビルには、以下の見どころがあります。
- 外観の美しさ:シンプルで洗練されたデザインは、訪れる人々を魅了します。
- エントランスホール:アールデコ様式の装飾が施された空間は、海運の歴史を感じさせます。
- 日本郵船歴史博物館:ビルの一部には、日本郵船の歴史や横浜港の発展を紹介する博物館が併設されています。
博物館では、模型や資料を通じて日本の海運業の歴史を学ぶことができます。
なお、日本郵船歴史博物館は2023年4月1日より休館。一帯の再開発に伴い、博物館は2026年10月以降に近くへ移転、再開する予定です。
アクセス情報
- 所在地:神奈川県横浜市中区海岸通3-9
- 最寄り駅:
- みなとみらい線「馬車道駅」から徒歩約5分。
- JR「桜木町駅」から徒歩約10分。
- 開館時間:日本郵船歴史博物館は午前10時~午後5時(最終入館:午後4時30分)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始。
- 入館料:大人400円、中高生200円、小学生無料。
まとめ
横浜郵船ビルは、歴史的な建築と海運業の発展を象徴する重要な存在です。その美しいデザインと内部の装飾は、訪れる人々に感動を与えます。また、日本郵船歴史博物館を通じて、日本の海運業の歴史に触れることができます。ぜひ横浜を訪れた際には、横浜郵船ビルを巡ってみてください。