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「ちびっこひぐま」/大人におすすめのイチオシ絵本

大人にこそおすすめしたい絵本。その一つが『ちびっこひぐま』という作品です。

「ちびっこひぐま」は寝ている子を置いて親が姿を消すという衝撃の出だし。ヒグマって本当にこうなの?生き生きとした絵が好きです。

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ストーリー

寝ている間に母さんぐまが姿を消した!

子ぐまは泣きべそをかきながら探しまわりましたが、どこにも母さんはいません。

母さんを探して広大な山野をかけめぐる子ぐま。ヘラジカに追いかけられたり、他のヒグマに威嚇されたりしながらも、川で鮭を獲ることを憶え、なんとか生きていきます。

さまざまな冒険や経験を積んでたくましくなっていくヒグマの成長物語。

作品について

ひぐまの親離れ・子別れの物語。自然界に生きる動物の厳しさを叙情豊かに描いた名作です。原作は『Bear』。

作者について

文と絵:ジョン・ショーエンヘール

作者はニューヨーク生まれの児童画家、ジョン・ショーエンヘールさん。SFイラスト、絵本イラストを多く手掛けており、1965年のSF小説『デューン』のイラストでヒューゴー賞最優秀プロフェッショナルアーティスト賞を受賞するなど、SFイラストレーターとして高い評価を受けました。ショーエンヘールさんは2010年4月に亡くなりましたが、2015年にEMP博物館の「サイエンス・フィクション・ファンタジー・ホール」への殿堂入りを果たしています。

野生動物画家としても知られており、40冊以上の著書があります。ジェイン・ヨーレン作/ジョン・ショーエンヘール絵の『月夜のみみずく』では1988年度米国児童書の挿絵部門のコールデコット賞を受賞しました。

ショーエンヘールは動物学の知識に長けていて、SFイラストにおける異星の生物の創作においてもその才能を発揮。NASA向けのイラストなども手掛けていました。

訳:工藤 直子

翻訳を担当している工藤直子さんは詩人・童話作家として知られています。

作家としての作品には日本児童文学者協会新人賞に輝いた『てつがくのライオン』、サンケイ児童出版文化賞を受賞した『ともだちは海のにおい』、野間児童文芸賞受賞の『のはらうたV』などがあります。

深掘り情報

ジョン・ショーエンヘールのSFイラストは多方面に影響を与えています。映画「スター・ウォーズ」のキャラクター ”チューバッカ”のデザインはショーエンヘールのイラストをまねたものというのが定説になっています。

(ジョン・ショーエンヘールがチューバッカの本当の父親であることを毎年思い出させてくれる)

関連グッズ

関連施設

関連施設はありません。

作品の感想・口コミ

「臨場感溢れる絵が素晴らしい。厳しい自然界でひとりぼっちになったヒグマの必死さを見事に現してる。」

「イラストでヒグマの感情が不思議とよく分かる。緊張感と寂しさ、心細さがヒシヒシと伝わってくるから感情移入してしまいます。」

「勇気を与えてくれるお話。」

作品情報

書名 ちびっこひぐま
作者等 文・絵:ジョン・ショーエンヘール
訳:工藤 直子
出版社 偕成社
発行年月 1993年04月

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