国立国会図書館は、日本を代表する図書館であり、膨大な資料と知識の宝庫です。研究や調査はもちろん、一般の方も利用できる施設として、多くの人に親しまれています。本記事では、国立国会図書館の基本情報、利用方法、そして利用時の留意点について詳しくご紹介します。
このページの目次
国立国会図書館とは?
国立国会図書館(NDL)は、1948年に設立された日本の国立図書館です。日本国内で発行された全ての出版物を収集・保存する役割を持つだけでなく、国会議員の調査をサポートするための資料提供も行っています。
日本国内で発行されたすべての出版物は、国立国会図書館法に基づき、国立国会図書館への納入が義務付けられています(納本制度)。
主な特徴
- 膨大なコレクション:日本国内の出版物だけでなく、海外の書籍や電子資料も充実しています。
- デジタルアーカイブ:オンラインでアクセス可能な資料が増え、自宅からでも調査が可能です。
- 全国にある施設:東京本館(千代田区)、関西館(京都府)、国際子ども図書館(上野)の3施設を中心にサービスを提供しています。
国立国会図書館の利用方法
国立国会図書館は、誰でも利用可能ですが、事前の準備や特定のルールを理解しておくことが大切です。
利用の基本ステップ
- 利用者登録を行う:図書館で資料を閲覧するためには、利用者登録(本登録)が必要です。利用者登録は図書館の受付で行います。インターネット経由でのサービスを利用するだけならオンラインで簡易登録すればOKです。
- 資料を検索する:公式サイトの検索システム「NDLサーチ」を使って、目的の資料を事前に確認しましょう。
- 館内での資料閲覧:指定された閲覧席で資料を利用できます。貴重書や特別な資料は予約が必要な場合があります。
- コピーサービスを利用:著作権法の範囲内で資料のコピーを依頼することが可能です。
オンラインサービスも便利
国立国会図書館では、デジタル化された資料をインターネットで閲覧することができます。特に以下のサービスが便利です:
- NDLデジタルコレクション:貴重な古書や雑誌をオンラインで閲覧可能。
- リモートアクセスサービス:自宅から特定のデータベースにアクセスできます(登録が必要)。
オンラインサービスは古書本のデジタルデータをインターネット越しに閲覧できるのでとても便利です。
国立国会図書館を利用する際の留意点
国立国会図書館を快適に利用するためには、以下の点に注意しましょう:
持ち込み禁止のもの
国立国会図書館では以下のものは館内に持ち込むことができません。コインロッカーに収納しましょう。
(1) B5 判以上の大きさの不透明な袋物等(かばん、紙袋、封筒等)
(2) コピー機、カメラ、ビデオ録画機、スキャナー等
(3) 刃物類(カッター、かみそりの刃を含みます。)
(4) 傘(折り畳み傘も含みます。)
(5) 動植物
(6) その他、資料の保全、館内の安全、良好な利用環境の維持等のため国立国会図書館が持込みを不適当と判断したもの
貸出しは不可
国立国会図書館では、普通の図書館のような貸出業務は行っていません。書籍・資料などすべて館内でのみ閲覧することができます。
館内でのマナー
- 静粛を保つ:他の利用者の迷惑にならないよう、静かに行動しましょう。
- 飲食物は禁止:館内での飲食は基本的に禁止されています。
- 資料を丁寧に扱う:貴重な古書・資料も多いため、取り扱いに注意が必要です。
コピー利用の注意
資料のコピーは、著作権法に基づいて制限があります。一度にコピーできるのは、資料の一部(全体の半分以下)に限られます。
事前の準備が大切
利用したい資料が決まっている場合は、事前に検索・予約をしておくとスムーズです。特に貴重書や人気の資料は、混雑時には利用まで時間がかかることがあります。
国立国会図書館はこんな方におすすめ
国立国会図書館は、次のような方に特におすすめです:
- 研究や論文執筆を行う方
- 特定の歴史資料や古書に興味のある方
- 読書好きで幅広いジャンルの本を楽しみたい方
- 資料調査が必要なクリエイター
国立国会図書館へのアクセス
有楽町線永田町駅2番出口から徒歩約5分です。
まとめ
国立国会図書館は、日本最大級の知識の宝庫として、多くの人に利用されています。膨大な資料に触れることができるだけでなく、オンラインサービスを活用すれば、自宅からでもその恩恵を受けられます。ぜひ一度足を運んで、その魅力を体感してみてください。