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童画家・武井武雄の作品がいっぱい!岡谷市のまち歩き&イルフ童画館はアクティブシニアにおすすめ

武井武雄(1894–1986)は、日本を代表する童画家、版画家、絵本作家であり、その独特な芸術作品は国内外で高い評価を受けています。長野県岡谷市は、武井武雄の生誕地として知られており、彼の人生と作品に深い結びつきを持つ地域です。

”玄人好み”とも言われている武井武雄の絵や作品は、その強烈な個性に惹かれるコアなファンも多く、特に昭和世代にとってはノスタルジックな感性をくすぐるアートとして受け入れられています。

そんな武井武雄の息吹を感じさせてくれるのが長野県岡谷市。童画家・武井武雄の作品がいっぱいの岡谷市の歴史まち歩きと、武井の夢がいっぱい詰まったイルフ童画館はアクティブシニアにイチオシです。

 

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武井武雄と岡谷市

岡谷市は、武井武雄が生まれ育った町であり、彼の芸術的感性や創作の基盤が形成された場所です。彼はこの地で自然や文化、人々との触れ合いを通じて、後に彼の作品に反映される独特な視点や美意識を培いました。

武井武雄の作品は、童画や絵本だけでなく、装丁や版画、工芸品にまで及びます。彼は常に独創的で洗練された美意識を追求し、見る人々に夢や希望を与える作品を作り続けました。

イルフ童画館

岡谷市には、武井武雄の業績を記念し、彼の作品を展示する施設「イルフ童画館」が設立されています。この施設は、彼の生涯と作品をより深く知ることができる場所であり、武井武雄の世界観を堪能できる素晴らしい空間です。

施設の特徴

  • 展示内容
    • 武井武雄が手掛けた童画、絵本の原画、版画作品。
    • 彼がデザインした工芸品や装丁本。
    • 制作時に使用した道具や資料。
  • 建物の設計

    童画館は武井武雄の芸術性を反映した建築デザインが特徴で、訪れるだけで彼の美的感覚を体感できます。

  • イベント・ワークショップ
    • 子どもから大人まで楽しめる創作ワークショップ。
    • 期間限定の特別展示や講演会。

ちなみに”イルフ”とは武井武雄がつくった造語で、”古い=フルイ”をさかさまに読んだもの。武井流の”新しい”という意味があります。

イルフ童画館の正面には、武井武雄の代表的な作品『ラムラム王』のモニュメントがあります。

街を案内してくれる”あるき太郎”

岡谷市では「岡谷近代化産業遺産MAP」に武井武雄のイラストを使用しています。中でも”あるき太郎”は街歩きの案内役として随所に登場するメインキャラクターです。

『あるき太郎』は昭和2年に刊行された絵本で、主人公の”あるき太郎”が歩いていろいろな場所へ旅をするナンセンスなお話。へんてこで不思議な旅をした”あるき太郎”と一緒に、岡谷の歴史スポットを巡る小旅行をしてみてはいかがでしょうか。

あるき太郎が案内してくれるのは「岡谷市近代産業遺産」に認定されている歴史スポット。岡谷の製糸関連の歴史遺構15物件を巡る「まちあるきマップ」はコース上の数か所に設置されています。

それぞれのスポットには下のような縦長のパネルも設置されています。

なお、①番の「鶴峯公園」と②番の「旧片倉組事務所」だけは中心地から少々離れているので徒歩で行くのは結構疲れそうです。

童画館通りの街灯や看板

JR岡谷駅からイルフ童画館までの道は「童画館通り」と名付けられていて、街灯の装飾やお店の看板、信用金庫の壁画などに武井武雄のテイストを見ることができます。

中央通りの街灯(作品パネル付き)

岡谷スカラ座の先を左に入って、そこからレイクウォーク(大型商業施設)へ抜ける一本道は中央通りと呼ばれていますが、その通りに立つ街路灯には武井武雄の作品を小さなパネルにしたものが飾られています。

全部違う絵柄で相当数あるので見ごたえ満点です。

バス停の待合所にも武井作品のキャラクター

バス停「岡谷市役所前」の待合所は武井武雄作品のキャラクターでいっぱい。あるき太郎やラムラム王、青のっぽ赤のっぽ、キデコさんに囲まれた楽しいスペースになっています。

武井の生家は西堀保育園に

岡谷市西堀には武井武雄の生家がありました。武井家は御中小姓として諏訪高島藩に仕えた武家で、残っていた生家も元禄11年の建築とされる歴史的価値の高い古民家でした。岡谷市が管理していたのですが、老朽化が進んだためにやむなく解体となり、隣接していた保育園を拡張させて2020年に「イルフ西堀保育園」が建設されました。

この保育園では建物の一部に武井の生家で使われていた資材を再利用しており、長屋門を組み込んだ玄関、部屋の柱や梁を再利用して再現した相談室などがあります。

園内には『ラムラム王』のモザイクレリーフや『あるき太郎』の絵が描かれたトンネル付きの壁が設置され、外壁には武井のイラストが描かれたプレートがつけられています。さらに外壁面いっぱいに童話の世界に登場するような街並みが描かれるなど、建物全体で武井武雄を顕彰する目的でデザインされています。

諏訪湖畔に新設されたトリックアート

諏訪湖の岡谷湖畔公園には2024年に「SUWAKOモニュメント」が設置されました。このモニュメントは武井武雄の絵をモチーフに製作されたもので、特定の方向から見たときにSUWAKOの6文字が浮かび上がるトリックアート風の作品です。

見る角度が変わるとSUWAKOの文字は見えず、ただの積み木になります。

諏訪湖と八ヶ岳をバックに、カラフルな積み木が映える素敵なフォトスポットです。

武井武雄の『かたちのうた』という作品に描かれている積み木をモチーフにして制作されたそうです。

SUWAKOモニュメントの場所はこちら。有名なうなぎ屋「天龍」と「あら川」が近くにあります。

岡谷市の文化的貢献

岡谷市は、武井武雄の作品を通じて地域の文化発展にも寄与しています。彼の作品は、岡谷市が掲げる芸術と文化の象徴であり、市内外からの観光客を呼び寄せる重要な役割を果たしています。

また、市内では武井武雄にちなんだイベントや記念行事が行われており、地域住民や訪問者が彼の業績を深く理解し、楽しむ機会を提供しています。

武井武雄の遺産

武井武雄の作品は、彼が生きた時代だけでなく、現代にも影響を与え続けています。その独創性と芸術的価値は、後世のアーティストやクリエイターたちにとっての大きなインスピレーションとなっています。

岡谷市は、彼の遺産を守り、次世代へと伝えるための取り組みを続けています。武井武雄童画館はその中心的な役割を果たしており、彼の芸術がこれからも多くの人々に愛されるように貢献しているのです。

まとめ

武井武雄と岡谷市の関係は、単なる生誕地としてのつながりを超えています。岡谷市は彼の作品と功績を深く尊重し、文化と芸術を通じて地域社会に新たな価値を創造しています。「武井武雄童画館」を訪れることで、彼の生涯と作品をより深く知ることができるでしょう。この地を訪れ、彼の世界に触れることで、多くの人々が新たなインスピレーションを得ることができるのです。

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