横浜は開港以来、日本の近代化の象徴として数々の歴史的建造物が建てられてきました。これらの建物は時代の移り変わりを感じさせるだけでなく、シニア世代にとってもゆったりと楽しめる観光スポットとなっています。以下に、横浜周辺で訪れるべき歴史的建造物を10か所ご紹介します。”大人の修学旅行”気分で歴史探訪してみませんか。
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旧横浜競馬場跡(根岸森林公園内)
かつて日本最古の洋式競馬場として使われていた「根岸競馬場」の一部が、現在は根岸森林公園内に保存されています。スタンド跡は当時の洋風建築の面影を残しており、周囲の広々とした公園と合わせて散策に最適です。
横浜三塔
- キング(神奈川県庁本庁舎):昭和初期に建てられた重厚な建築物。外観の堂々としたデザインが見事です。
- クイーン(横浜税関):イスラム建築風のデザインが特徴。横浜港のシンボルとして親しまれています。
- ジャック(横浜市開港記念会館):ネオルネッサンス様式の美しい時計塔が印象的な建物で、内部のステンドグラスも見どころです。
これらは徒歩圏内で巡ることができ、昔ながらの港町の雰囲気を感じられるエリアです。
横浜赤レンガ倉庫
明治末期から大正初期にかけて建設された倉庫群で、現在はショッピングモールやイベントスペースとして利用されています。歴史的な外観と現代的な商業施設が融合した場所で、散策や食事を楽しむのにぴったりです。
山手西洋館
横浜山手地区には、明治~昭和初期の外国人居留地時代の洋館が多数残されています。
- エリスマン邸:スイス人貿易商の邸宅。
- ベーリック・ホール:英国人貿易商の住居。
- 外交官の家:明治時代の外交官が住んでいた洋館。
どれも一般公開されており、ゆったりと庭園や建物内部を見学できます。
旧横浜正金銀行本店(現・神奈川県立歴史博物館)
横浜正金銀行として明治37年に建てられたこの建物は、重厚感のある石造りの外観と内部の装飾が特徴です。現在は歴史博物館として横浜の歴史を学ぶことができます。
横浜郵船ビル(日本郵船歴史博物館)
昭和4年に竣工したアールデコ調のビルで、戦前の横浜の商業発展を象徴する建物です。外観からその歴史を感じることができます。
なお、日本郵船歴史博物館は2023年4月1日より休館。一帯の再開発に伴い、博物館は2026年10月以降に近くへ移転、再開する予定です。
まさに横浜を代表する歴史的建造物のひとつ「横浜郵船ビル」。ウォーターフロントにホテルやオフィス、商業施設が入った21階建て水際空間を含むプロムナードが整備されることになっており、2027年にホテルも入った21階建ての複合ビルに生まれ変わりますが、この郵船ビルは保存されます。#横浜 pic.twitter.com/1wo2lppWSS
— 横浜ようそろ (@aikososube) May 22, 2024
ホテルニューグランド
昭和2年に開業したクラシックホテルで、多くの著名人が宿泊した歴史を持っています。内部の装飾や庭園は一見の価値があります。カフェでお茶をしながらゆったりと過ごすのもおすすめです。
象の鼻パーク
象の鼻パークは横浜港の歴史に触れることができる散策スポットです。関東大震災で崩落した防波堤の一部や、再開発工事の際に出土した旧税関の基礎部分、鉄軌道や転車台が保存展示されています。転車台は横浜市の認定歴史的建造物に指定されています。
横浜銀行協会ビル
関内地区に位置する歴史的建造物で、大正13年に竣工しました。関東大震災を生き延びた頑丈な建築として知られ、現在もその姿をとどめています。
日本郵船氷川丸
日本郵船が運航していた貨客船「氷川丸」。1961年より山下公園前に係留保存され、2008年に「日本郵船氷川丸」としてリニューアルオープンしています。
旅行のポイント
- 移動手段の工夫:坂道や広い敷地が多いため、シニア世代にはタクシーや観光バスの利用がおすすめです。
- 休憩スポットを確保:建物の見学後には、近隣のカフェや公園でこまめに休憩を取りましょう。
- 歩きやすい服装と靴:歴史的建造物巡りでは足場が悪い場所もあるため、歩きやすい靴を選ぶことが大切です。
横浜の歴史的建造物巡りは、シニア世代にもぴったりのゆったりとした時間が流れる観光体験です。ぜひこれらのスポットを訪れ、横浜の歴史と文化に触れてみてください。