白髪が増え始めると本当にショックですね。白髪というのは個人差が大きくて、早いうちから真っ白になる方もいれば、黒々している高齢者の方もいます。黒々している人はやっぱり若々しく見えるものです。
「いよいよ染め始めるしかないよね･･･これ･･･」
ロマンスグレーとか銀髪とかいう言葉もありますが、白髪は白髪。特にまばらに生えていると妙に歳を感じて気になってしまいます。
白髪が増えるのは老化現象でもあるのですが、健康状態の問題でもあります。体調管理が行き届いていれば減らせる可能性が十分あるのです。
あきらめるのは早い！まだ間に合うかもしれませんよ。
このページの目次
なぜ白髪が増えるのか
そもそも中高年になると、なぜ白髪が増えるのでしょうか。
原因としては次のようなことが挙げられます。
「体内に過酸化水素が蓄積すると白髪になる」
アンチエイジングの大敵といわれている活性酸素。体内に過酸化水素が蓄積されることによって、細胞は傷つき、老化していくと言われています。白髪も例外ではありません。
髪も身体の一部、生体組織です。常に活性酸素の攻撃を受けているのです。
「ホルモンバランスが乱れてくると白髪が増える」
成長ホルモンが不足したり、ホルモンバランスが乱れて代謝や血流が正常に行われないと、髪を構成する成分も滞ります。その結果的に白髪が増えると考えられます。
成長ホルモンというと成長期にしか働かないようなイメージがありますが、一生涯働き続けるホルモンで、大人になってからも必要です。
「メラニン色素を作る細胞が劣化すると白髪が増える」
メラニン色素は人間の髪に色をつける色素です。メラニンはメラノサイトという細胞内でチロシンというアミノ酸を材料にして作られます。メラノサイトを活性化させるにはチロシンの摂取が必要です。
「ストレスが多いと白髪が増える」
ストレスは全ての大敵です。上記の３つの原因もストレスによって増大します。
白髪を減らすには？
白髪を減らしたいと思ったら、原因を１つずつ潰していくのが一番です。
抗酸化成分を摂取する
中高年になったら、活性酸素を除去することを考えなければなりません。活性酸素の被害を食い止めることこそが、アンチエイジングの第一歩です。
活性酸素を分解・除去してくれる酵素をSOD酵素(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)といいます。SOD酵素を活性化させる成分、つまり抗酸化成分を含む食品を多く食べることが大重要なポイントになります。
抗酸化成分の代表は次のようなものになります。
・ビタミンE
・β-カロチン
これらの成分は野菜全般に多く含まれています。
もちろん「紫外線に当たらない」とか「規則正しい生活を送る」というような、活性酸素の発生そのものを抑制することも重要ですが、白髪を減らしたいと思ったらまずは食生活から始めてみるのが一番やりやすい方法です。
成長ホルモン促進成分を摂取する
成長ホルモンの産生を促進するためには、ホルモンの原料となっているアミノ酸を過不足なく摂取する必要があります。
具体的には次のようなアミノ酸になります。
・フェニルアラニン
・リジン
・アルギニン
・グルタミン
・オルニチン
・シトルリン
これらのアミノ酸を摂取するには、良質のタンパク質を食べるのが得策です。
アミノ酸の吸収を助けるビタミンB2やB6などを一緒に摂ると、よりいっそう効果的です。
メラノサイトを活性化させる成分を摂取する
髪を黒くするメラニンを作っているメラノサイトもまた、アミノ酸を原料として使っています。メラニンの原料となるのはチロシンです。
チロシンを多く含む食品は次のとおりです。
・高野豆腐
・大豆
・チーズ
ストレスを軽減させる
ほとんどの人が「これが一番難しい！」と思うのではないでしょうか。ストレスへの対処方法は現代人にとって最も知りたいものかもしれません。
白髪対策をサポートする補助食品
以上のように、必要な有効成分をバランスよく摂取し、ストレスを軽減させることで白髪は減ると考えられています。でもアミノ酸を過不足なく摂取したり、ビタミンを含む食品を欠かさず食べたりするのは容易なことではありません。
そんな多くの人が抱えている悩みに応えて、最近では白髪対策のためのサプリメントも登場しています。
まとめ
白髪も数本なら抜けば済みますが、どんどん増えてくると悲しくなりますね。でも「老いには勝てない」と諦めるのは尚早というもの。
元気な身体づくりを目指すなら、白髪対策も含めた健康対策を考えていく必要があります。
生活も食事もバランスが大切。いつまでも元気な身体で、身も心も、そして見た目も若くありたいものですね。